初夏の日差しがさんさんと降り注ぎ、木立の影を色濃く図書館前の路上に落としていた。
俺は恋人を待っている。
その人はすごく美人で、年はひとつ上だけどなんだかとても可愛くて、普段はつんと澄ましているけど笑うと花が咲いたみたいに光り輝いて、それでそれで、身体の抱き具合といったら、そりゃあもう最高なんだよ……。
ぐふぐふぐふ。
知らないうちに俺の口から笑い声が漏れた。
「お前、気持ち悪い。本郷」
はっと気づくと、水色のTシャツに白いシャツを涼しげに羽織った城山さんが目の前に立っていた。
うわ、今日も凶悪に可愛いよ、この人。
茶色のさらさらの髪が日差しを透かしてきらきら輝いて、半袖のシャツから出た腕は細くてそれでいてしなやかな筋肉がついていて綺麗で、シルバーのネックレスがかかった鎖骨なんか、今すぐにでも歯を立てて食べたいくらいだ。
「い、いつ来たんだ?」
「ついさっき。お前、変な顔してぶつぶつ言ってた。もう声かけるのやめようかと思……っ」
俺は我慢できなくなって目の前の華奢な身体を抱き締めた。
城山さんは俺の腕の中でじたばた暴れたけど、放してなんかやるもんか。
俺、もう高三だぜ。大人になったんだぜ。
あんたをいつでも養ってやれるぜ。
茶色の髪に顔を埋めると、凄くいい匂いがした。
ああ、早く食べたい。
「……いでっ」
うっとりと城山さんを味わっていた俺は、いつの間にか地面に転がっていた。
「……まだまだお前には負けないよ」
俺の枷を見事に外し返り討ちにした城山さんは、にっこりと花のように笑った。
くそう。相変わらず、強いな。
ここ2年で、俺はますます大きくなったし重くなったのに、まだ柔道では10試合中8試合は負ける。
いつか全勝してやるぜ。待ってろ。
情けなく路上に転がって、俺は心に誓った。
「……お前、道端で恥ずかしい真似するなよ」
城山さんが自習室の椅子に座りながら、小声で話しかけてくる。
「いいじゃん。すごく会いたかったんだよ」
白くて綺麗な耳に囁き返して、俺は頬を膨らませた。
「昨日も会ったろ。ところで僕が出した課題、ちゃんとこなしただろうな」
城山さんの目がきらりと光る。
俺はかちんと固まった……。
「どうなんだ。返事しろ」
「あの、やったはやりました……。でも、分からないところは飛ばしちゃったかな……」
「飛ばした?どのくらい?」
城山さんの声がナイフのように冷たく尖った。
「四分の一……、いえ、三分の一くらいかな……」
「どうして?あれは昨日やった分の応用だよ!例題のパターンで解けるだろ。できない訳ないっ!」
そりゃ、あんたには簡単かもしれませんがね。
「俺の偏差値では、医学部は難しいかな〜なんて、思うんですが」
「……誰のせいでこうなったと思うんだよ」
はい。すいません。
二年前、俺は海外留学をするはずだった城山さんを身体で止めた。
城山さんが日本に残る気になってくれたのはいいが、それからが大変だった。
放任主義の城山さんの両親もさすがに激怒し、城山さんは家の病院を継ぐことを確約させられた。
「本当はもう日本には戻らないつもりだったんだよ。これであの家ともおさらばできると思ったのに、よりによって一生縛られなきゃいけなくなった。お前、責任きちんと取れよな。お前が医者になってくれれば、将来一緒に働けるだろ」
「はい、それも分かるんですが……」
「大学だって一緒に行きたいから、わざわざ入試で手を抜いて浪人なんて恥ずかしいまねをして、お前を待ってやっているのに……」
「……すいません。でも俺、今すぐにでも働いてあんたと暮らしたいな〜なんて思うんですが」
「馬鹿!社会を舐めるな。それに僕のせいで、せっかくの進学の機会をつぶしてしまっては、お前の御両親に面目が立たない。あんなにいい御両親なのに……」
そうなんだ。俺に勉強を教えてくれがてら、城山さんはしょっちゅう俺の家に泊まりにくるようになった。
最初は『城山御殿』の人がなんでうちに?なんてぶつぶつ言っていた母ちゃんは、玄関に現れた輝くように可愛い城山さんを眼にしたとたん、ころっと態度を変えた。
今では、城山さんが泊まりに来て、自分の作った夕食を食べてくれるのが凄く嬉しいらしい。
母ちゃん、気持ちはよく分かるよ。俺たち親子だねえ。
「大学に合格したら一緒に下宿できるだろ。朝も夜も、お前と一緒にいられる。……ね」
城山さんは、また花のように笑った
「……勉強します……」
城山さんの笑顔に完敗して、俺は机の上に頭を深々と下げた。
「分かればよろしい。では、昨日の課題のやり残しから取り掛かってもらおう」
俺の顔の横に、城山さんはバサッと分厚いテキストを広げた。
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俺は恋人を待っている。
その人はすごく美人で、年はひとつ上だけどなんだかとても可愛くて、普段はつんと澄ましているけど笑うと花が咲いたみたいに光り輝いて、それでそれで、身体の抱き具合といったら、そりゃあもう最高なんだよ……。
ぐふぐふぐふ。
知らないうちに俺の口から笑い声が漏れた。
「お前、気持ち悪い。本郷」
はっと気づくと、水色のTシャツに白いシャツを涼しげに羽織った城山さんが目の前に立っていた。
うわ、今日も凶悪に可愛いよ、この人。
茶色のさらさらの髪が日差しを透かしてきらきら輝いて、半袖のシャツから出た腕は細くてそれでいてしなやかな筋肉がついていて綺麗で、シルバーのネックレスがかかった鎖骨なんか、今すぐにでも歯を立てて食べたいくらいだ。
「い、いつ来たんだ?」
「ついさっき。お前、変な顔してぶつぶつ言ってた。もう声かけるのやめようかと思……っ」
俺は我慢できなくなって目の前の華奢な身体を抱き締めた。
城山さんは俺の腕の中でじたばた暴れたけど、放してなんかやるもんか。
俺、もう高三だぜ。大人になったんだぜ。
あんたをいつでも養ってやれるぜ。
茶色の髪に顔を埋めると、凄くいい匂いがした。
ああ、早く食べたい。
「……いでっ」
うっとりと城山さんを味わっていた俺は、いつの間にか地面に転がっていた。
「……まだまだお前には負けないよ」
俺の枷を見事に外し返り討ちにした城山さんは、にっこりと花のように笑った。
くそう。相変わらず、強いな。
ここ2年で、俺はますます大きくなったし重くなったのに、まだ柔道では10試合中8試合は負ける。
いつか全勝してやるぜ。待ってろ。
情けなく路上に転がって、俺は心に誓った。
「……お前、道端で恥ずかしい真似するなよ」
城山さんが自習室の椅子に座りながら、小声で話しかけてくる。
「いいじゃん。すごく会いたかったんだよ」
白くて綺麗な耳に囁き返して、俺は頬を膨らませた。
「昨日も会ったろ。ところで僕が出した課題、ちゃんとこなしただろうな」
城山さんの目がきらりと光る。
俺はかちんと固まった……。
「どうなんだ。返事しろ」
「あの、やったはやりました……。でも、分からないところは飛ばしちゃったかな……」
「飛ばした?どのくらい?」
城山さんの声がナイフのように冷たく尖った。
「四分の一……、いえ、三分の一くらいかな……」
「どうして?あれは昨日やった分の応用だよ!例題のパターンで解けるだろ。できない訳ないっ!」
そりゃ、あんたには簡単かもしれませんがね。
「俺の偏差値では、医学部は難しいかな〜なんて、思うんですが」
「……誰のせいでこうなったと思うんだよ」
はい。すいません。
二年前、俺は海外留学をするはずだった城山さんを身体で止めた。
城山さんが日本に残る気になってくれたのはいいが、それからが大変だった。
放任主義の城山さんの両親もさすがに激怒し、城山さんは家の病院を継ぐことを確約させられた。
「本当はもう日本には戻らないつもりだったんだよ。これであの家ともおさらばできると思ったのに、よりによって一生縛られなきゃいけなくなった。お前、責任きちんと取れよな。お前が医者になってくれれば、将来一緒に働けるだろ」
「はい、それも分かるんですが……」
「大学だって一緒に行きたいから、わざわざ入試で手を抜いて浪人なんて恥ずかしいまねをして、お前を待ってやっているのに……」
「……すいません。でも俺、今すぐにでも働いてあんたと暮らしたいな〜なんて思うんですが」
「馬鹿!社会を舐めるな。それに僕のせいで、せっかくの進学の機会をつぶしてしまっては、お前の御両親に面目が立たない。あんなにいい御両親なのに……」
そうなんだ。俺に勉強を教えてくれがてら、城山さんはしょっちゅう俺の家に泊まりにくるようになった。
最初は『城山御殿』の人がなんでうちに?なんてぶつぶつ言っていた母ちゃんは、玄関に現れた輝くように可愛い城山さんを眼にしたとたん、ころっと態度を変えた。
今では、城山さんが泊まりに来て、自分の作った夕食を食べてくれるのが凄く嬉しいらしい。
母ちゃん、気持ちはよく分かるよ。俺たち親子だねえ。
「大学に合格したら一緒に下宿できるだろ。朝も夜も、お前と一緒にいられる。……ね」
城山さんは、また花のように笑った
「……勉強します……」
城山さんの笑顔に完敗して、俺は机の上に頭を深々と下げた。
「分かればよろしい。では、昨日の課題のやり残しから取り掛かってもらおう」
俺の顔の横に、城山さんはバサッと分厚いテキストを広げた。
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さながら天使が舞い降りたように、俺の家の中で城山さんの周りだけが光り輝いているようだった。
空になった皿の前で城山さんはすんなりと真っ直ぐな指を持つ両手をきちんと合わせた。
「ご馳走様でした。いつもながら凄く美味しかったです。ありがとうございました、おばさま」
母ちゃんは手を口に当ててオホホホと気味悪く笑った。
「こっちこそ全部食べてもらえて嬉しいわ。城山君って、食べ方も上品なのよね。まったく、うちに息子にも見習わせたいよ」
二杯目のどんぶり飯をかっ食らっている俺の脛を、母ちゃんは食卓の下で蹴飛ばした。
「……母ちゃん。いつものことだけど、城山さんの前だと一オクターブは声高いぜ」
「うるさいね、この子は!誰が作った御飯、食べてるんだよ」
「……すいませんでした」
俺たちのやり取りを城山さんは笑顔を浮かべて見ていた。
城山さんがそんなに幸せそうに笑ってくれるなら、この親子どつき漫才も捨てたもんじゃない。
母ちゃんがまた、猫撫で声を出した。
「よかったら、お風呂お先にどうぞ」
「ありがとうございます。お言葉に甘えます」
風呂場に去っていく城山さんを見る母ちゃんの目がハートになっている。
あれは、俺の!俺のなんだあ!!と叫びたい気持ちを必死にこらえて、母ちゃんに釘を刺す。
「……覗くなよ」
バカーンと、しゃもじで頭を殴られた。
「お前んちって、あったかいな」
俺の部屋に敷かれた布団の上に腹ばいになった城山さんが、ぽつりと言った。
「そう?」
パジャマから出たくるぶしの可愛さに我慢できなくなって、俺は城山さんに寄り添うように横になった。
「うん。お前の家に来させてもらうようになるまでは一人でも平気だったんだけど、最近は自分の家に帰るとなんだか寂しい……」
城山さんの言葉に切なさで胸がいっぱいになって、俺は細い肩に腕をまわした。
「……早くあんたと一緒に暮らしたい」
「うん。僕も……」
どちらからともなく顔が寄せられ、唇が重なった。
城山さんの唇はとても柔らかくて温かい。
そっと舌を伸ばしてつつくと、唇を開いて内に受け入れてくれる。
こうやって身体を繋いでいると、俺はいつも泣きたいような気持ちになる。
凄く幸せなのに、凄く不思議だ。
「……ん、んん」
口腔内を隈なく舐めて、口蓋の裏をくすぐって、唾液を吸いあいながら舌を絡ませていると、城山さんの息が熱く早くなってくる。
俺に欲情してくれているのだと思うと嬉しい。
「……してもいい?」
答えは分かりきっているけど、わざと聞いてやる。
「ばか……」
城山さんの手が、すでに硬くなっている俺の股間にぎゅっと押し当てられた。
「……あ、あ……っ、もう、くるし……」
俺の頭の上にまたがった城山さんのピンクの後孔は、ひくひくと可愛く慄いていた。
そこはもう俺の唾液でぐっしょり濡れている。
でも、足りない。もっと城山さんの甘い声を聞きたい。
俺は城山さんの丸くしなやかな肉を、両手でぐっと左右に割り開くと、奥の粘膜までねっとりと舐め上げた。震える粘膜が舌を締めつけて、城山さんが快楽を味わっているのが分かる。
城山さんの性器もすっかり硬く熱くなり、透明な雫をとめどなく俺の胸に垂らしていた。
嬉しい。もっと、もっと、乱れて、俺を欲しがってくれ。
「……う……っ」
夢中で城山さんを味わっていた俺は、自分の股間からじんと這い上がってきた疼きに思わず声を上げた。
「……調子に乗るなよ。本郷」
城山さんが壮絶に綺麗な顔で、俺の屹立に口付けていた。
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空になった皿の前で城山さんはすんなりと真っ直ぐな指を持つ両手をきちんと合わせた。
「ご馳走様でした。いつもながら凄く美味しかったです。ありがとうございました、おばさま」
母ちゃんは手を口に当ててオホホホと気味悪く笑った。
「こっちこそ全部食べてもらえて嬉しいわ。城山君って、食べ方も上品なのよね。まったく、うちに息子にも見習わせたいよ」
二杯目のどんぶり飯をかっ食らっている俺の脛を、母ちゃんは食卓の下で蹴飛ばした。
「……母ちゃん。いつものことだけど、城山さんの前だと一オクターブは声高いぜ」
「うるさいね、この子は!誰が作った御飯、食べてるんだよ」
「……すいませんでした」
俺たちのやり取りを城山さんは笑顔を浮かべて見ていた。
城山さんがそんなに幸せそうに笑ってくれるなら、この親子どつき漫才も捨てたもんじゃない。
母ちゃんがまた、猫撫で声を出した。
「よかったら、お風呂お先にどうぞ」
「ありがとうございます。お言葉に甘えます」
風呂場に去っていく城山さんを見る母ちゃんの目がハートになっている。
あれは、俺の!俺のなんだあ!!と叫びたい気持ちを必死にこらえて、母ちゃんに釘を刺す。
「……覗くなよ」
バカーンと、しゃもじで頭を殴られた。
「お前んちって、あったかいな」
俺の部屋に敷かれた布団の上に腹ばいになった城山さんが、ぽつりと言った。
「そう?」
パジャマから出たくるぶしの可愛さに我慢できなくなって、俺は城山さんに寄り添うように横になった。
「うん。お前の家に来させてもらうようになるまでは一人でも平気だったんだけど、最近は自分の家に帰るとなんだか寂しい……」
城山さんの言葉に切なさで胸がいっぱいになって、俺は細い肩に腕をまわした。
「……早くあんたと一緒に暮らしたい」
「うん。僕も……」
どちらからともなく顔が寄せられ、唇が重なった。
城山さんの唇はとても柔らかくて温かい。
そっと舌を伸ばしてつつくと、唇を開いて内に受け入れてくれる。
こうやって身体を繋いでいると、俺はいつも泣きたいような気持ちになる。
凄く幸せなのに、凄く不思議だ。
「……ん、んん」
口腔内を隈なく舐めて、口蓋の裏をくすぐって、唾液を吸いあいながら舌を絡ませていると、城山さんの息が熱く早くなってくる。
俺に欲情してくれているのだと思うと嬉しい。
「……してもいい?」
答えは分かりきっているけど、わざと聞いてやる。
「ばか……」
城山さんの手が、すでに硬くなっている俺の股間にぎゅっと押し当てられた。
「……あ、あ……っ、もう、くるし……」
俺の頭の上にまたがった城山さんのピンクの後孔は、ひくひくと可愛く慄いていた。
そこはもう俺の唾液でぐっしょり濡れている。
でも、足りない。もっと城山さんの甘い声を聞きたい。
俺は城山さんの丸くしなやかな肉を、両手でぐっと左右に割り開くと、奥の粘膜までねっとりと舐め上げた。震える粘膜が舌を締めつけて、城山さんが快楽を味わっているのが分かる。
城山さんの性器もすっかり硬く熱くなり、透明な雫をとめどなく俺の胸に垂らしていた。
嬉しい。もっと、もっと、乱れて、俺を欲しがってくれ。
「……う……っ」
夢中で城山さんを味わっていた俺は、自分の股間からじんと這い上がってきた疼きに思わず声を上げた。
「……調子に乗るなよ。本郷」
城山さんが壮絶に綺麗な顔で、俺の屹立に口付けていた。
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